こんにちは!Rieです。
ジュゴンと泳ぐべく、フィリピンのブスアンガ島に行ってきました。
とてつもなく可愛かったです。

その帰り、首都マニラへと戻るフェリーがなんと大幅遅延!
おかげで代替手段である飛行機の値段はガン上がり。
マニラ発の次の飛行機の時間も迫っていた我々は大ピンチ。
選択が迫られる中、夫が思いついた方法でなんとかそのピンチを切り抜けることができました。
そのときの様子と切り抜けた方法をどうぞ!
まさかの台風が発生
我々がブスアンガ島を出発する前日の夜、その年第1号の台風が発生しました。
ここがフィリピンであることを、フィリピンは台風の発生地であることを、そのニュースを見たときにはすっかり頭から抜けていた私。
「ふーん」とどこか他人事のように思っていました。
そのときのブスアンガ島の天候は問題なかったですし、フェリーが運行しないなんてことはまさか考えもせず。
そして翌日、出発の1時間前くらいにフェリーターミナルへと向かいました。
無事にチェックイン手続きを済ませ、出発まで待合室で待ちます。

しかし、出発時間が近づいても一向に乗船が始まる気配がなく、少し不安になってきたところで1つの場内放送が。
それを聞いた周りのフィリピーノたちが一斉にざわめき出しました。
なんて言っているのかいまいち分からなかったので、夫が確認しに行ってくれたところ、どうやらフェリーが遅れるとの知らせだったらしく、次の出発予定時刻は1時間後。
まじか、と思いながらも、仕方がないので待ちました。
しかし、その時刻になってもまだ出発できないようで、「◯時にもう一度状況をお知らせします」とのこと。
これはちょっとした遅延ではなさそう…
それでもさすがにその時間には出発するだろうと、まだ少しのんきに構えていた私たち。
待ち時間の長さに辟易しながらも、引き続き出発を待ちました。
フェリーターミナルで夜を明かす
そんなことが何回か繰り返されたとき、ついに「もう今夜は出発しない」との放送が。
その場にいた一同が落胆し、このターミナルで一夜を明かす準備を始めました。
中にはちらほらと出ていく人も。
我々のような外国人バックパッカーも早々に離脱する人が多かったです。
私たちはとりあえず朝まではここで待機しようと決めたので、寝る準備を始めました。
少し人が減ったおかげか、イスにも余裕があり、十分に横になれるスペースを確保することができました。

そしてしばらくすると、なんと炊き出しサービスが!

正直なところ、まさかフィリピンのフェリーでこのようなサービスを受けられるとは思っていなかったので驚きましたが、無料であたたかいご飯を振る舞ってもらえて嬉しかったです。
とても助かりました。

このターミナルではトイレも無料で利用できたので、その辺も困ることはなく、用を足したいときにはもちろん、歯磨きなど身支度を整えることもできました。
航空券の価格がうなぎのぼり
ひとまずは問題なく夜を明かせそうな環境でしたが、我々にはまだ1つの問題が。
それが次のフライトの予定です。
翌日の夜19:35にはマニラ(ニノイ・アキノ国際空港)からシンガポールへと飛ぶ予定で、すでに航空券も取得済み。
さらには、その後2日間の間にも3つほどフライトを予定しており、各フライト同士の関係やその他様々な事情的にどれも変更できない状況でした。
なにがなんでもマニラ発の飛行機に乗らなければ、後の飛行機も予定も全部がダメになる状態です。
この日のブスアンガ島→マニラのフェリーは、ブスアンガ島を17:00発、マニラに翌朝5:00着の所要時間12時間の予定でした。
マニラ発の飛行機は翌日の夜なので、多少遅延しても全く問題ない日程だったのですが、ここまで大幅に遅延すると状況は変わってきます。
フェリーは翌朝出発の予定になってしまったので、このままフェリーで向かった場合はマニラに夜着くことになります。
つまり、マニラ発の飛行機に間に合うか間に合わないかギリギリの戦い。
しかも、その朝に出発する保証もありません。
さらなる遅延となった場合にはもう一巻の終わり。
こうなってしまった以上フェリーは諦めて、マニラまでも飛行機移動に切り替えたほうがいい状況です。
幸いにも飛行機は運休しておらず、また、フェリーのチケットも全額返金されるとのこと。
ただ、その飛行機の価格が…
昨日まで1万円台だったものが、見てみると2万円台になっていました。
そして、少し躊躇している数分の間にもどんどん上がっていき、あっという間に4万円台に。
フェリーを諦めた同様の人々との争奪戦です。
お金に余裕のなかった我々には痛すぎる価格。
直行便だけでなく、乗り継ぎ便までもが同様に高騰していました。
ここで決断しなければさらに上がる、でもちょっと高すぎる、でも…ということを何度も頭の中で繰り返し、どうにかならないか必死に調べたり考えたり、気が気でなかった時間です。
活路を見いだした夫
ここでふと、「たしかあそこにも空港なかったっけ」と夫が言い出したのがクラーク国際空港(CRK)。
マニラにあるニノイ・アキノ国際空港(MNL)からは約100km離れたところにある空港です。
「この2つの空港を結ぶバスがあるはずだから、それで行けるかも」と調べ始めました。
例えると、「羽田空港行きの飛行機が高いので、代わりに成田空港行きの飛行機に乗り、そこから陸路で羽田に行く」という感じです。
そして、調べた結果、ブスアンガ島発クラーク国際空港着の直行便は就航しており、予想通りニノイ・アキノ国際空港へのバスも見つかりました。
一番ちょうどよかった時間の航空券も約17000円と許容範囲。
行ける!!!
すぐに決断し、航空券を予約。
朝までターミナルで過ごし、フェリー乗り場を後にしました。

ちなみに、我々がターミナルを後にした8時頃にもまだ搭乗は開始されていなかったので、あのままフェリーを選択していたらほぼ確実に間に合っていなかったと思います。
結果として、飛行機に切り替えて大正解でした。
いざ、マニラに戻る
まずはブスアンガ島の空港(フランシスコ B レイズ空港)へと向かう交通手段を手配しなければなりません。
フェリー運行会社のオフィスに行き尋ねてみたところ、そこのスタッフさんが乗り合いバスの人に連絡を取って手配してくれました。
バスが来るまでもそのオフィスで待たせてもらうことができ、本当に助かりました。
感謝です。
フェリー運行会社のオフィスはGoogleマップで「2GO Travel」とピンの立ってあるところ。
ちょうどフェリーターミナルのゲートの目の前にあります。

しばらくするとバスがやって来て、他の利用者も乗せつつ無事に空港へと向かうことができました。(1人250ペソ)
空港でのチェックイン手続きも問題なく終え、飛行機も定刻(11:20)通りに出発しました。
今回利用したのは、フィリピンの国内線を運行している航空会社サンライト・エア(Sunlight Air)。
初めて知った会社ですが、搭乗口から飛行機に乗る短時間の徒歩移動時にも一人ひとりに傘を配布してくれるという、サービスの良い航空会社でした。(この日は晴れです)
なんだか少しリッチな気分になれました。笑



到着も定刻(12:40)通り。
クラーク国際空港は人も少なく落ち着いた雰囲気で、なかなか良かったです。
きちんとバス乗り場への案内表示もあったので、バスまでも迷うことなく辿り着けました。
乗り場は外にあるフードコートのような場所の目の前でした。
その付近にはニノイ・アキノ国際空港行きの時刻表も掲示されていると思いますが、ネットのホームページに載っているものと時刻が違うこともあるため、気になる方は念のため運転手さんに確認してみるといいでしょう。
運転手さんはバス付近にいるはずです。
一応最新のものと思われる時刻表はこちらです。
ニノイ・アキノ国際空港行きは「NAIA」と表示のあるバスに乗ればOK。
NAIAはNinoy Aquino International Airportの頭文字をとった略称です。


私たちは13:30発のバスに乗ることができました。
バスはきちんと定刻通りに出発。
他にもいくつかのポイントに寄って人を乗せつつ向かい、このときはニノイ・アキノ国際空港に着くまで3時間半ほどかかりました。
時間帯や状況などによって所要時間は前後すると思われます。
そして、支払いはバスの車内で行います。
料金は2024年5月時点で1人450ペソでした。
係の人が座席に回ってきてくれるので、そのときに支払い、以下のようなチケットを受け取りましょう。

なるべくお釣りが出ないようにお金を持っておくと親切です。
そうして無事にマニラへと到着し、予定の飛行機にも乗ることができました。
一時はどうなることかと思いましたが、旅行が崩壊することなく、出費も最低限に抑えつつ、なんとかピンチを乗り越えることができました。
夫に感謝です。
ナイスファインプレー!
フェリーもキャンセル手続きをしたら問題なくきちんと全額返金されました◎
きいろただ、レートの関係で少しだけ損したらしいにゃ
おわりに
お金に余裕がないみなさん、なるべく出費を抑えたいみなさん、マニラ行きが高い場合は一度クラーク行きをチェックしてみてください。
普段からもこちらのほうが安いです。(片道数千円)
同じ思いをする方は決して多くはないと思いますが、いつか誰かが同じ状況になったとき、この記事が参考になりますように!
どうか、その方に届きますように!



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