こんにちは!Rieです。
マダガスカルの固有種であるキツネザルの一種、インドリ(Indri)。
近絶滅種(CR)に指定されており、生息地もかなり限定されていますが、現地のガイドさんが縄張りを把握しており、その分類のわりには意外と遭遇率が高い動物です。
インドリの生息地にある最安の公園でインドリチャレンジをしてきました。
ミチンジュ公園(Parc Mitsinjo)
インドリはアンダシベ(Andasibe)という地域に生息しています。
アンダシベにあるミチンジュ公園というところが今回訪問した場所。(ミチンジュ?ミチンジョ?正確な読み方は分からない…)
インドリの他にも別種類のキツネザルやカメレオンなんかも生息しているようです。
中を散策するにはガイドが必須で、料金は散策するコース(時間)によって変わってきます。

サーキット名 | 所要時間 | 料金 |
Babakotokely | 1〜2時間 | 45000Ar |
Louvelli | 2〜3時間 | 55000Ar |
Vahimanstsina | 3〜4時間 | 70000Ar |
Sahamamy | 4〜5時間 | 80000Ar |
Tanafisaka(ナイトウォーク) | 90分 | 35000Ar |
※2025年7月時点、通貨の単位:Arアリアリ(現在1Ar=約0.033円)
ざっとみた感じ、他の公園よりも半分ほどの値段だと思います。
これに加えてガイドさんにはチップを渡した方がいいかもしれません。
私たちは2〜3時間コース(Louvelli)をお願いし、チップは2人で10000Arを渡しました。
かかった費用は合計で4000円ほどです。
インドリに会えるか、どんな動物に会えるかは運次第ですが、口コミや体験談を見ていても結構みなさん満足度は高そうです。
ただ、ガイドさんは「相手は野生動物だから絶対見られるとは限らない。以前、4〜5時間コースで散策した人たちで、インドリはおろか何の動物も見られなかったこともある。」と言っていました。笑
0の可能性もあるにはあるようです。
散策の様子

ガイドさんの後ろについて公園内を散策します。
整備はされておらず、多少のアップダウンや草木の中を縫って歩くこともあるため、なるべく丈夫で歩きやすい靴を履いていくのがいいと思います。
動物に近づくため足場の悪いところを歩くこともあるかもしれません。
ガイドさんは登山靴を履いていました。
服装も長袖長ズボンが好ましいです。
まずは歩きながら周辺に生えている色んな植物を解説してくれました。
正直動物にしか興味がなかったので、植物はすっ飛ばして動物に全て時間を使って欲しかったところですが、きっとデフォルトのガイドなのだろうと思われます。笑
どうしてもインドリ1本だとか、動物に集中したいだとかある方は、事前に相談してみるといいかもしれません。



とある大きな植物の葉っぱを覗くと、とっても小さなカエルさんが潜んでいました。
このくらいちっちゃいと素直にかわいいよね。
何ていう種類なのでしょうか、聞きそびれました。

そしてしばらく歩くとついに、お目当ての子にご対面!

インドリ!
いた!
3匹ほどいました。
少し高めのところにいたり葉っぱが茂っていたり木々を素早く移動したり、写真はなかなか撮りづらかったですが、お目当ての動物にしっかり会えました。
よかった!


しかも、噂の3km先まで聞こえるという鳴き声も聞くことができました。
予想以上の声量。笑
静かな自然の中なので、インドリの声が余計にダイレクトに耳に入ってきました。
インドリちゃんナイスタイミング。
チップあげたい。

10分ほど経ったところで、まだまだ見ていたかったですが、また後で戻ってこられるからとガイドさんに促され先に進むことになりました。
インドリを見にきたのだけど意外とあっさり次に進まなければいけないのか、というのがそのとき思った正直な感想。笑
普段はツアーなどにはあまり参加せず、自分たちのペースで自分たちの好きなだけ動物を見る旅ばかりしているので、どうしてもまだまだ物足りないという気持ちが出てきてしまいました。笑
しかし、他にも観光客の方々はもちろんいるので、見やすい位置は順番にという意味でもずっと居座るのはあれかなと思います。
私たちが移動したときもちょうど他のグループが来たくらいでした。
そんなこんなで先に進むと、今度はダイアデムシファカ(Diademed Sifaka)を発見!
インドリ以外は見るの難しいかもなと思っていたので、まさかの2種類目で嬉しい!
インドリ以上に撮るのが難しかったですが、なんとかきれいに撮れたのがこの1枚。

しばらくすると彼らが遠くに行ってしまったので、我々もまた先に進みます。
20分ほど歩き、次に現れたのはまたもインドリ!

宣言通り先ほどのところに戻ってきたのか?と思いましたが、なんとなく違うポイントそうです。笑
でもまた会えたのでよし。
最初の子たちよりもだいぶ低いところにいて見やすかったです。

野生動物でしかも深刻な絶滅の危機に瀕している動物さんなので、あまり近づくのはよろしくないだろうなと遠慮がちな距離感でずっと見ていたのですが、インドリちゃんの見張り役?のような人がおり、こっちにおいでと呼んでくれました。
インドリちゃんたちもどんどん下へと降りてきて手を伸ばせば届きそうな位置に。

これだけでも最高なのに、なんと、葉っぱのついた小枝をインドリちゃんにあげさせてもらえた…!
そんなことしていいんですか…!


かわいい…!
そして私のあげた葉っぱを美味しそうに食べてくれて嬉しすぎる…!
最高の体験をすることができ、しばらくニマニマが止まりませんでした。

そうして15分くらい2度目のインドリちゃんを楽しんだ後、次はカメレオン探しに。
しかし、カメレオンはいくら探せども残念ながら出会うことができませんでした。
野生のカメレオン会ってみたかったなあ。
これが野生動物探しの悔しい部分であり楽しい部分でもある。
全ては運。
またどこかで。
カメレオンや他の珍しい生き物には会えませんでしたが、最後に池のところでカワセミちゃんを発見!

鮮やかなブルーに頭の斑点模様が美しく、とってもかわいいカワセミちゃんでした。
カワセミにハマっている我々には最高の出会いでした。
これにてミチンジュ公園の散策は終了。
時間にして2時間半くらいだったかな?
充実した時間を過ごすことができました。
アクセス方法
車でもバスでも可
首都アンタナナリボ(Antananarivo)からは約140km、車で3時間ちょっと。
と、Google先生はおっしゃっていますが、マダガスカルは道路コンディションが良くないので、もう少しかかる可能性もあります。
参考までに、今回私たちが訪問したときは、アンタナナリボからアンダシベのホテルまで4時間ほどはかかったと思います。(撮った写真の時間や記憶からなんとなく割り出したものなので正確ではありません。)
レンタカーを借りて自力で行ってもOKですし、現地の交通サービスを利用して行くこともできます。
私たちの場合、行きはアンタナナリボにあるGare Routière Parkazyというバス停からアンダシベのホテルへバス一本で。
帰りはミチンジュ公園からムラマンガ(Moramanga)という町まで乗り合いバスで行き、ムラマンガでアンタナナリボ行きのバスに乗り換えました。
バスと言っても全部バンのような大きい車です。
行き(アンタナナリボ→アンダシベ)
アンタナナリボ中心部の西部にあるGare Routière Parkazyという大きなハブバス停から出ているバスで行きました。
バス停までは泊まっていた市内のホテルからタクシーで30000Ar。
バス停(アンタナナリボ)からアンダシベは1人35000Arでした。
バス停の中には複数の会社が入っていますが、特に比較などはせず、最初に尋ねた英語で親切に対応してくれたお姉さんのところで購入。
チケットを購入すると、私たちが乗るべきバスまで案内して見せてくれました。

勝手の分からない国で勝手の分からないシステムの中たくさんのバスが並んでいたので、とてもありがたかったです。
はっきりと乗るバスが分かったのでこれで安心。
バスの出発まではまだまだ時間があったので、周辺のスーパーへとご飯の調達に行ったり、バス停にある椅子で待ったりしました。
大きなバス停なので、売店や椅子もたくさんあります。
ただ、空調は聞いていないので、暑かったり寒かったりするかもしれません。
服の調節をしっかりとしておいてください。
バスには出発の30分前に来てね(結構早い。笑)とのことだったので、30分前からはバスの中に乗って出発を待ちました。
ここから出るバスは指定席制で、椅子の数しか人を乗せないので、タクシーブルースと呼ばれる乗り合いバス(ぎゅうぎゅうに詰め込むバス)よりは快適に移動できます。


その分タクシーブルースよりは全然お値段がしますが、長距離移動で快適さはやはり大事です。

タクシーブルースで行きたい場合はAmpasampitoにあるバス停からムラマンガ経由で行けるにゃ
バスの中で待っていると、対応してくれたお姉さんが再びやってきて、私たちを泊まるホテルの前で降ろしてくれるように運転手さんに頼んでくれました。
ずっと気にかけてくれていたなんて本当に親切なお姉さんです。
そんなこんなでアンタナナリボを無事に出発して(出発はだいぶ遅れていました。笑)、アンダシベのホテルの前で降ろしてもらいました。
夕方発夜着ですっかり真っ暗だったので本当にありがたかったです。
そのホテルからミチンジュ公園までは徒歩圏内のため、翌朝歩いて向かいました。


ホテルについてはまた後述します。
帰り(アンダシベ→アンタナナリボ)
帰りはミチンジュ公園のガイドさんにバス停の場所を聞くと、公園の前に来るよとのことだったので、その場で待ち、やってきた乗り合いバスに乗りました。(多分タクシーブルース)
乗りたいよ〜とアピールしないと止まってくれないので、来たのを見逃さないようにしましょう。
そのバスはアンダシベから30kmほど西に行ったところにあるムラマンガという町までしか行かないとのことだったので、その町で乗り換える必要があります。
ミチンジュ公園からムラマンガは1人4000Ar。
安いですが、タクシーブルースなのでぎゅうぎゅうタイプです。笑
ムラマンガで降りた後は何の情報も持ち合わせていなかったため、とりあえず通りを歩いてみて見つけた「MORAMANGA→TANA」と書かれたバス会社っぽいところで聞いてみました。



アンタナナリボは現地でTANAと呼ばれているにゃ
見た通りアンタナナリボ行きのバスが出るとのことで、そこでお願いすることにしました。
料金は1人10000Ar。
話しかけたのが3人組で、値段を聞くと最初はそのうちの1人が30000Arと言ってきたのですが、一緒にいた人が正直な人だったようで、20000Arだよと言い直してくれました。笑
まあ正確な料金は神のみぞ知る、ですが。笑
いつ出るか時間は分からないのでそのままバスに乗って待ちます。




席は自由席でしたが、幸いにもそこまで詰め込まないバスでした。(たまたま?)
バスをどこで降りたとかこのバス会社がどこにあったとか何もメモできておらず、Googleマップ上でも見つけることはできませんでしたが、そんなに辺鄙な場所でもなかったと思います。
近くにガソリンスタンドのShellがあったような…
場所がはっきりせず申し訳ないですが、アンダシベからのバスを降りてわりと近くにあったので、このルートで帰る方はその辺を歩いてみてください。
アンタナナリボに着いてから降りた場所もメモできておらず(なんせ迂闊にスマホが出せないもので…)どこで降りたか分からないのですが、ホテルまでは歩いて帰るような距離でも時間でもなかったため、タクシーで20000Arで帰りました。
ミチンジュ公園の公式HPによると、車をチャーターして各場所まで送迎をお願いすることも可能なようです。
アンダシベからアンタナナリボまでは360000Ar(ドライバーと燃料費込み、5人まで乗車可)。
予約は「+261 34 96 876 74」まで電話。
泊まったホテル
アンダシベで泊まったホテルはHotel Feon’ny Alaというところです。


予約していったつもりができていなかったのですが、空きはあったようで無事に泊まれました。笑
ツインベッドのバンガローで2人で106000Arでした。








シャワーやトイレといった基本的な水回りは部屋の中に備え付けられています。
シャワーは夜でもきちんとあたたかいお湯が出て、バスタオルや石鹸も置かれていました。
Wi-Fiはレストラン周辺でしか繋がりません。
あまり長時間の滞在はしていませんが、可もなく不可もなくといったところでした。
周辺にはホテルがたくさんあり、ここより安いところもあるため、設備や価格などを色々と見比べて自分が気に入るところを探してみてください。
ちなみに、ミチンジュの研究施設の部屋が宿泊施設として開放されています。(8〜4月)
1泊40000Ar/人で、5人以上の場合は1泊15000Ar/人。
写真などは載っていないのでどのような部屋か詳細は分かりませんが、気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
電話番号:+261 34 84 346 49もしくは+261 34 15 584 24
メールアドレス:mitsinjomadagascar@gmail.com
おわりに
インドリは世界中のどこの動物園でも見ることができません。
マダガスカルのこのアンダシベでしか見ることのできない希少な動物です。
アンダシベはアンタナナリボからも近く、交通の便が悪いマダガスカルでも比較的行きやすいスポットです。
マダガスカルを訪れる際にはぜひ、インドリちゃんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
ミチンジュ公園以外には、向かいにあるアナラマザウチャ特別保護区(Analamazaotra Special Reserve)や、アンダシベ=マンタディア国立公園(Andasibe-Mantadia National Park)でもインドリを見ることができます。
少し前にイッテQでイモトさんが訪れていたのもこのどちらかだと思われます。
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