こんにちは!Rieです。
世界的に見ても非常に珍しく、珍獣と呼ばれるオーストラリアの動物がカモノハシ。
カモノハシはとても繊細な動物ゆえ、動物園も含め基本オーストラリア以外で見ることができません。(国外ではアメリカのサンディエゴ動物園にのみいるらしい)
もちろん日本で飼育されているところも現在ありません。
これは現地に行くしかない!
それならせっかくなので野生で!
てことで、野生のカモノハシが見られる場所をまとめてみました。
カモノハシの生息地

カモノハシは淡水の水辺に生息する動物で、河川や湖などで見ることができます。
生息範囲はタスマニア島を含むオーストラリア東部。
北はクイーンズランドのアナン川から、南はタスマニアの南部地域までと言われています。
レアキャラ感の強いカモノハシですが、意外と広い範囲に生息しており、彼らが見られるスポットもたくさんあります。
その中で私が今までに訪れたことのあるカモノハシスポットがこちら。

今回は私が今まで訪れたところを中心に、それぞれの州のおすすめカモノハシスポットを紹介します。
クイーンズランド州
①ピーターソン・クリーク(Peterson’s Creek)

ユンガブッラ(Yungaburra)という町に流れるピーターソン川で見ることができます。
ケアンズから近く、日本からアクセスのしやすいスポットです。
きちんと観光スポット化されているので、場所も整備されています。
ここはカモノハシがごく間近で見られる可能性があるほか、キノボリカンガルーやポッサムなど様々な野生動物に会えるチャンスもあり、個人的にとってもおすすめの場所です。
詳しくはこちら。

②ユンゲラ国立公園(Eungella National Park)

こちらもきちんとカモノハシを見るための整備がされており、観察しやすいスポットです。
エリア内の地図にはカモノハシマークが表示されており、川という広い範囲の中で探す場所に迷わないところが◎
目撃情報多数ながら観光客の数はあまり多くないので、落ち着いてのんびり見られるのもよき。
詳しくはこちら。

③Bonadio RV Nature Park
ユンガブッラの近くにあるキャンプ場です。
このキャンプ場の宿泊者がアクセスできる川にもカモノハシちゃんが生息しています。
夜には野生のポッサムやワラビーへの餌付け体験も行われており、仮にカモノハシが見られなかったとしても、忘れられない素敵な滞在になること間違いなし。
詳しくはこちら。

【上記のほかにクイーンズランド州で見ることができる場所】
・Platypus Park, Atherton
・Paluma Range National Park
・Hidden Valley Cabins
・Great Dividing Range
・Platypus Viewing Platform, Maleny
など
ニューサウスウェールズ州
①ボンバラ(Bombala)

町を流れるボンバラ川に生息しています。
カモノハシ用の整備されたビューポイントもありますし、街中でのお散歩中にも見ることができます。
暮らしの中で自然に見てみたいという方にぴったり。
②リッチモンド・バードウィング・バタフライ・ガリー(Richmond Birdwing Butterfly Gully)

名前の通り美しいチョウを見られるところであり、カモノハシが見られるところとしても知られています。
周囲にはカモノハシの目撃情報があるスポットが多数あるため、カモノハシスポットをはしごしやすいのもメリット。
コアラも同様にこの辺りの地域にはたくさん生息しているので、もしかしたら付近のスポットで見られるかもしれません。
③コジオスコ国立公園(Kosciuszko National Park)

オーストラリアで最も高いコジオスコ山がある国立公園。
登山やらスキーやら大きいものに目を奪われがちですが、ここも実は隠れカモノハシスポット。
広い公園内にはカモノハシが生息しているというエリアがいくつもあります。
【上記のほかにニューサウスウェールズ州で見ることができる場所】
・Brisbane Water National Park
・Budderoo National Park
・Guula Ngurra National Park
・Jenolan Karst Conservation Reserve
・Monga National Park
・Killen Falls
・Piccabeen Park
・Rainforest Gateway Campground
・Platypus Flat Camp Ground
・Platypus Point, Tabulam
・Royal National Park
など
ビクトリア州
①エリザベス湖(Lake Elizabeth, Great Otway National Park)

ビクトリア州で有名なカモノハシスポットの1つでありながら、とても落ち着いた場所です。
陸上から見つけることも可能ですし、カヌーで湖を散策しながらカモノハシに会うこともできます。
周辺にはコアラやツチボタルが生息しているエリアもある魅力たくさんのスポットです。
同国立公園では他の場所でもカモノハシを見るチャンスがあります。
②ウェロビー・ゴージ

私自身は残念ながらここで会うことができなかったのですが、この辺り一帯のカモノハシ目撃情報は多数寄せられています。
たとえ見つけられなくとも、壮大で美しい自然に溢れた場所なので、散策するだけでとても気持ちがいいですよ。
③グレンジ・バーン(Grange Burn, Hamilton)

ハミルトン(Hamilton)という町に流れるグレンジ川で見ることができます。
この川ではときどきライブ配信が行われており、タイミングが合えばその姿を一目見られるかもしれません。
【上記のほかにビクトリア州で見ることができる場所】
・Alpine National Park
・Snowy River National Park
・Warrandyte State Park
・Yarra River
・Plenty River
・Campaspe River
・Loddon River
など
タスマニア州
①ファーン・グレード・カモノハシ保護区(Fern Glade Platypus Reserve)

間近かつ視界を遮るものもなく見られる私の推しスポットです。
人も少ないので落ち着いて観察することが可能。
パディメロンなどのタスマニア固有動物たちも見られるので、カモノハシ待ちの時間も楽しめます。
詳しくはこちら。

②ワラウィー森林保護区(Warrawee Forest Reserve)

カモノハシが全土にたくさん生息するタスマニアの中でも有名な生息地の1つ。
私も1回の訪問で5匹ほど見ることができました。
とりわけ整備されているわけではありませんが、より確率を上げたい方や数を見たい方におすすめ。
③ヘリテージ・パーク(Heritage Park, Geeveston)

「Platypus Walk」というカモノハシを見るための簡単なトレイルが整備されており、複数匹見たとの声も多数。
近い距離で見ることも叶うかもしれません。
ホバートから1時間以内のアクセスがしやすいカモノハシスポットです。
【上記のほかにタスマニア州で見ることができる場所】
・Cradle Mountain
・Mount Field National Park
・Deloraine Riverbank Reserve
・Platypus Waters
・Tasmanian Arboretum
・Mountain Valley Wildness Holidays (Leven River)
・Northeast Park, Scottsdale
・The Possum Shed Cafe (Tyenna River)
・Salmon Ponds
・King Island
など
南オーストラリア州
フリンダーズ・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)
実は南オーストラリア州ではカモノハシは絶滅してしまいました。
それを受けて移入されたのがカンガルー島のフリンダーズ・チェイス国立公園。
調べられる限りでは、ここが南オーストラリアにある唯一のカモノハシスポットのようです。
私は長時間粘りつつも残念ながら見ることは叶いませんでしたが、カモノハシを見るための設備はしっかり整えられており、観察環境的には悪くありません。
カンガルーやハリモグラなどの他の野生動物たちにも会えるため、訪れてみる価値ありです◎
カモノハシ観察のコツ
①早朝もしくは夕方に訪れる
カモノハシさんの巣は外部から見えにくい場所にあります。
そのため、彼らを見ることができるのは基本的に川に出てきているとき。
そんな彼らがアクティブになる時間帯が早朝や夕方です。
もちろん日中や夜間でも見ることはできますが、より確率を上げたいならば、この時間帯に探しに行くべし!
②十分な時間を確保する
上記の時間帯に訪れてもすぐ見られるとは限りません。
前述した通り、カモノハシを見るには彼らが川へ出てくるのを待つ必要があります。
時間には余裕を持って、十分な観察時間を確保しておきましょう。
何としても見たい方は数時間待つ覚悟で!
カモノハシ観察に忍耐はとっても大事なポイントです。
もちろん到着後すぐ見られることもあり、全てはカモノハシさんの気分次第です。
③静かに見る
彼らはとても繊細な生き物で、音にも敏感です。
うるさい環境では姿を見せてくれないため、静かに見ることが鉄則!
特に初めて見つけたときなんかは「あ、いた!」と思わず叫んでしまいそうになるかと思いますが、できる限り興奮を押し殺して、常に静かな状態をキープできるように努めましょう。
そうするときっと何度もかわいい姿を見せてくれるはずです◎
おわりに
今回紹介したところ以外にもまだまだたくさんのカモノハシスポットがあります。
カモノハシって会えたらラッキーくらいの珍しい動物と思われがちですが、生息地で上記のコツ3つを実践すれば、意外と高い確率で出会える動物です。
オーストラリアでぜひとも念願の珍獣に会いに行きましょう!!
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