こんにちは!Rieです。
タスマニアの人気観光地の1つ、クレイドルマウンテンに行ってきました。
ここは野生のウォンバットに会える場所としてマリア島と並ぶ有名なところ。
自然が美しくウォンバットにもたくさん出会えてとっても最高でした!
アクセス方法や各種料金、システムなどを解説しつつ、そのときの様子をお伝えします。
クレイドルマウンテン(Cradle Mountain)

クレイドルマウンテンはクレイドル・マウンテン=セント・クレア湖国立公園(Cradle Mountain – Lake St Clair National Park)という国立公園の一部です。
タスマニアの人気観光地で、連日たくさんの観光客が訪れています。
本格的な登山をしたい人から軽いハイキングを楽しみたい人、かわいいウォンバットに会いたい人、絶景が見たい人、自然をたっぷり感じたい人など、色んな人のニーズに応えられる魅力盛りだくさんなところとなっています。
アクセス方法
クレイドルマウンテンの入り口はビジターセンターがあるところです。

Googleマップにも「Cradle Mountain Visitor Centre」とピンが立っているので、そこを目指して行ってください。
州都ホバート(Hobart)からその入り口まではおよそ300km、車で4時間ほどの道のり。
タスマニアと本土を結ぶフェリーが発着するデボンポート(Devonport)からは1時間ちょっとで着きます。
観光客の多さと道の狭さから、クレイドルマウンテン内には個人の車で侵入することはできません。(夜間を除く)
ビジターセンターのところにとても広い駐車場があるので、みんなそこに車を止めてシャトルバスに乗り換えることになります。
シャトルバスについて

料金
シャトルバスのチケットはクレイドルマウンテンのビジターセンター内で購入することができます。
大人(18歳以上)は1人$15、子ども(18歳未満)は無料です。(入場料別)
有効期限は3日間(72時間)。
購入した時間からカウントされるため、例えば1日目の午後に購入した場合、4日目の午前中も利用することができます。
乗車時にレシートのようなチケットを運転手さんに見せてください。
もし希望であれば年パスも$45で購入可能です。(国立公園パスと身分証明書が必要)
また、これはシャトルバスのチケットを単体で購入した場合の料金と有効期限で、これとは別にシャトルバスとクレイドルマウンテンの入場料とがセットになったチケットも販売されています。
この後また説明しますが、このセットになったIcon Daily Passというチケットを購入した場合は、大人1人$29.10で有効期限が24時間になります。
運行時間
シャトルバスは毎日運行しています。
運行時間は時期によって変化し、天候や道路状況などが影響を及ぼすこともあるため、ビジターセンターにて最新の情報を確認してください。
4月第1日曜日ー5月中旬 | 8:15-17:00 |
5月中旬ー9月上旬 | 8:45-16:00 |
9月上旬ー9月中旬 | 8:45-16;30 |
9月中旬ー10月第1日曜日 | 8:45-17:00 |
10月第1日曜日ー11月(サマータイム) | 8:15-17:30 |
12月上旬ー12月下旬(サマータイム) | 8:10-18:00 |
12月下旬ー2月(サマータイム) | 8:10-19:00 |
2月ー3月(サマータイム) | 8:10-18:00 |
3月ー4月第1日曜日(サマータイム) | 8:10-17:30 |
夏(10月-3月)は10〜15分間隔で、冬(4月-9月)は15分〜20分間隔で運行しています。
乗り場はビジターセンターからさらに奥に進んだ場所。
クレイドルマウンテン内にもバス停はいくつかあり、適宜乗り降りができるシステムです。
固定の1箇所のみを結ぶバスではないので、自分が行きたい場所の最寄りバス停を地図でチェックしておきましょう。
ハイキングコース一覧と、それらやバス停が記載されたマップが現地にあります。

このシャトルバスが運行している間は個人の車でのアクセスは不可。(例外はあり)
シャトルバスの時間外であれば個人の車で中に入ることも許可されています。
しかし、すれ違うのが困難な狭い道が多数あり、夜は真っ暗、動物もたくさん出るため、運転に自信がない方はやめておいた方が無難です。

難易度高めな道です。
国立公園パスについて(2025年6月時点)
ここクレイドルマウンテンは国立公園のため、訪れる際には国立公園パスの購入(入場料の支払い)が必須です。
タスマニア国立公園パス一覧
大人1人 | 車1台(8人まで) | |
※クレイドルマウンテンは対象外 | Daily Pass(24時間)$23.25 | $46.60 |
Holiday Pass(2ヶ月) | $46.60 | $93.15 |
※クレイドルマウンテンは対象外 | Annual Pass(1か所のみ、1年)ー | $50.70 |
Annual Pass(1年) | ー | $99.20 |
Two Year Pass(2年) | ー | $126.75 |
※クレイドルマウンテン専用、シャトルバスサービス付き | Icon Daily Pass(24時間)$29.10 | ー |
タスマニアの国立公園パスにはいくつかの種類がありますが、クレイドルマウンテンのみを訪問する方はクレイドルマウンテンの入場料とシャトルバスの料金とがセットになったIcon Daily Passが一番お得。
Icon Daily Passの料金
大人(18歳以上) | $29.10 |
子ども(5〜17歳) | $11.65 |
子ども(5歳未満) | 無料 |
ファミリー(大人2人+子ども3人) | $69.85 |
しかし、このパスの注意点はシャトルバスも含め有効期限が24時間であること。
先ほどシャトルバスのチケットの有効期限は72時間と書きましたが、それはシャトルバスのチケットを単体で購入したときの場合で、このセットになったIcon Daily Passでは残念ながら24時間です。
多くの人がそれでも十分だと思いますが、もし2日目、3日目…と複数日にわたって訪問したい場合は、2日間の人はIcon Daily Passを2回購入、3日間以上の人や他の国立公園も訪問する予定の人はHoliday Passとシャトルバスのチケットをそれぞれ購入という方法が最も安く済みます。
Icon Daily Passはクレイドルマウンテンのビジターセンターで購入することができます。
他の種類の国立公園パスもオンラインやビジターセンターなど指定の場所で購入可能です。

国立公園パスについて書かれた公式サイトのページはこちらにゃ
ハイキングめっちゃ楽しい!
今回私たちはクレイドルマウンテンのメインどころを散策してきました。
ビジターセンターで地図をもらい、スタッフさんに案内してもらったルートがこちら。


Ronny Creekというバス停で降り、ハイキング開始。
矢印の方向に黄色い線の道を歩き、Dove Lakeというバス停から帰ってくるというルートです。
まずはビジターセンターからバスに乗りRonny Creekを目指します。
途中でハリモグラちゃんがマイペースにバスの前を横断するなどかわいい瞬間もありました。


バスを降りたらまずは近くにある小屋で名前や連絡先などを書きます。(無人です)
事前にアナウンス等はされなかったので一般的な観光にはおそらく必須ではないと思われますが、登山や長時間のハイキングをする方は必ず記入しましょう。
遭難した際に助けになるはずです。
そうしたら、ついにハイキング開始!


すでに気持ちがいい空間です。
歩き始めるとさっそく動物さんと出会いました。
ハリモグラです。




本土ではなかなか会えなかったハリモグラですが、タスマニアに来てからはなぜかよく会います。
本命のウォンバットもしっかりいました。




普通に近くにいてめっちゃかわいい。
すっかり人慣れしていて、怖がったり逃げたりする様子も全くありません。
よく見ると色んなところに点在していて、この最初の開けた道を歩くだけでたくさん出会えました。


この平坦な道を抜けたら、アップダウンがあったり木々の中を歩いたり、本格的に散策しているという感じに。
景色がさまざまに移り変わって、とても面白く美しかったです。












途中トイレへの寄り道で大幅に道を逸れつつ、笑
このボートシェッドに着いた頃にはいつの間にかスタートから2時間近く経っていました。
自分で地図を見ながらですが、きちんと整備された道があり、途中の分岐点には方向を示す看板も立っているので迷うことはないと思います◎


そしてこのボートシェッドからさらに10分ほど歩くと、このハイキングコースで最も高い場所、周りを見渡せる開けたところに出ました。
ここがとってもきれいで、一番好きなポイントでした。






山と湖と草木と。
美しくないわけがない組み合わせ。
相変わらず晴れていたらなお最高だなという感じではありますが。笑
来られてよかった。
最高の景色です。
次はWombat Poolを目指します。






30分近く歩いてWombat Poolに到着。


ここは正直普通でした。笑
「Pool」の「l(エル)」は相変わらず消されていましたが、それ以外は特筆するようなことはない水辺でした。
「Wombat」と名前がついているので、もしかしたらこの周辺にウォンバットがたくさんいるのか!?と少し期待もしましたが、全くそんなことはなく…
何の気配も感じませんでした。笑
ここからさらに下りて、最後Dove Lakeのそばにあるボートシェッドを目指します。






歩くこと25分。
着いた!




とっても絵になる景色。
周りのみんなも写真を撮っていました。
ここならバス停から近いので、長時間ハイキングをしなくても見られる景色です。
小さな子どもを連れている方や体力に不安がある方でも簡単に来られます◎


そんなこんなで我々のハイキングは無事に終了!
スタートからゴールまでは、たくさん立ち止まりつつ約3時間半でした。
かわいい動物あり、素晴らしい景色ありの楽しい時間でした。
道も歩きやすかった上、道中は景色がよかったり美しい自然を感じられたりしたからか、意外と疲れもなかったです。
ウォンバットに会うなら?
Overland Trackです!(今回のハイキングで歩いた最初の平坦な道)
最初ビジターセンターのスタッフさんに「ウォンバットってどこで会える?」と聞いたら「Everywhere!(そこら中どこでもいるよ!)」との答えが返ってきましたが、最初の平坦な道(Overland Track)でしか出会えませんでした。笑
ハイキング中ときどき糞は転がっていたのでいないことはないとは思うのですが、数はそこまで多くなく新しめの糞もあまり見当たらなかったので、今回のこのコース上には最初のところ以外そんなにたくさんはいないのかなと感じました。
ただ、その最初のところでは絶対会えると思います!
一応夜行性なのでもちろん夜の方が活発でたくさん見られますが、昼間でも簡単に見られます。
マリア島での彼らも含めた感覚だと、朝よりも夕方にたくさんいます。
朝はむしろあまり多く見られません。
お昼を過ぎたあたりから徐々に増えていきます。
夜行性の動物に会うときの決まり文句として「朝と夕方」とよく言いますが、ウォンバットに関しては「お昼以降」という感じです。(ここのガイドさんも午後がよく見られると言っていました)
クレイドルマウンテンでウォンバットを見るなら、お昼以降にOverland Trackに行きましょう!
かわいい鳥さんたちも生息
ウォンバットもかわいいですが、景色も最高ですが、実はかわいい鳥さんもたくさん生息しています。






また、この日はビジターセンター近くのキャンプ場に宿泊。
そこではキイロクロオウムとワライカワセミをパシャリ。(パシャリって言葉今生きてる?)




この子どものワライカワセミかわいすぎませんか?
実はこの最高の写真は私ではなく夫が撮ってくれたものなんですが。笑
ふわふわでこっちを向いていてパーフェクトすぎるかわいさなので、きちんと許可を得て使わせてもらいました。笑


ワライカワセミは「カーカカカカカカカカッ」とけたたましく鳴くのですが、「クヮンクヮンクヮンクヮン」とか「カーカーコーコー」とか、少ししゃがれた声でワライカワセミに似てるっちゃ似てるけどなんか違う…という何やら惜しい鳴き声が聞こえてきて、その声の方に行ってみるとこのかわいい姿があったのです。
鳴き方が下手っぴすぎる。笑
この場所以外でも本土でもたまにこの下手っぴな鳴き声が聞こえることはあったので、あの有名なけたたましい鳴き声は練習の末習得する鳴き方なのかなと推測しています。笑
この子もまだまだ練習中かな?
鳴くのが下手っぴな子どもちゃん、ほんとかわいいです。
注意点
①決められた道以外には立ち入らない
ハイキングルートにはきちんと遊歩道が整備されています。
デッキがあったりなかったりと様々ですが、決められた道以外には足を踏み入れないようにしましょう。
人間がたくさん足を踏み入れてしまうとその場所の草が育たなくなってしまい、自然破壊やウォンバットたちのご飯がなくなるといったことに繋がってしまいます。
②野生動物とは適当な距離をとる
ウォンバットはもちろん、他にもここにはたくさんの野生動物が生息しています。
安易に近づいたり触ったりすると、怪我をしたり感染症を起こしたりお互いにとってよくないことが起こり得るため、人間を恐れない子でもきちんと適切な距離をとるようにしましょう。




③バスの時間をチェック
ビジターセンターに近いウォーキングトラックであればまだ歩いて帰れる範囲ですが、私たちも歩いた湖周辺は入り口から結構な距離があるので、バスを逃すと大変なことになってしまいます。
最終バスの時間はきちんと確認して、余裕を持って乗り場に到着するようにしましょう。
Overland Trackをおかわり
次の日も時間があったので、お昼頃(12時前後)にもう一度Overland Trackに行きました。
動物大好きなので!
ウォンバットに会えるだけ会いたいので!
やはりしっかり午後に来た昨日ほどはあまり姿が見えませんでしたが、それでもかわいい子たちを拝むことができて最高に癒やされました。






巣穴で眠るウォンバットも発見。
1日目の夜に参加したウォーキングツアーのガイドさんが「これは入り口に草とかが溜まっていないから今も使われている巣穴だよ」と教えてくれたので、朝来たついでにのぞいてみました。
ら、本当に使っていました。
しっかりここでスヤスヤと眠っていました。
思いっきり頭隠して尻隠さず状態だけどそれでいいのかい?
めっちゃ濡れてるけどそれでいいのかい?
細かいことは気にしないのでしょうか。
そんなところもかわいいです。




神出鬼没で「ここで見られるよ!」って言えるような明確な場所がないと思っていたハリモグラちゃんですが、クレイドルマウンテンでは両日ともに複数匹に出会えたので、もしかするとここがそう言える場所かもしれません。
結構確率高く見られるのではないかなと思います。
野生のハリモグラを一目見たい人にもぜひ来てみてほしいとおすすめしたい場所です。
タスマニア自体、本土よりもよく見られる気がします。
ぜひ一度、タスマニアへ。
おわりに
クレイドルマウンテン、たくさんのかわいい動物たちに会えて最高でした。
ウォンバットやハリモグラの他にもポッサムやカモノハシ、ワラビーなど、運が良ければタスマニアデビルやフクロネコにも出会えるチャンスがある場所です。
ハイキングも楽しめるので、自然も動物も両方楽しみたい方にピッタリです!
夜に参加したナイトウォークツアーの様子はこちら


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