街中で野生のゾウアザラシが見られるだと?タスマニアの珍スポット【オーストラリア・野生動物】

鼻の穴を膨らませたドアップ顔のゾウアザラシ

こんにちは!Rieです。

ある日、夫から耳を疑うような話を聞きました。

なんと、野生のゾウアザラシが出現する町があるとのこと。

水族館でもなかなか見ないような遠い存在。

ほんまか?え?

それは誠なのか?

兎にも角にも、本当ならばぜひとも拝みたいその姿。

期待しすぎず、軽い気持ちで行ってみました。

目次

はい、事実でした

街中に現れたゾウアザラシ

どーん。

いました、しっかり。笑

これがゾウアザラシか…

初めて生で見ました。

体長は2mくらいで鼻も目立たないので女の子でしょうか。

それとも子ども?

調べてみると、ゾウアザラシには北アメリカ大陸の太平洋沿岸地域に生息するキタゾウアザラシと、南極海域の島々や沿岸地域に生息するミナミゾウアザラシの2種類がいるそうで、この子は後者に当たるようです。

町の名はダンオーリー(Dunalley)

ダンオーリーの場所の図解

州都ホバートから東に50kmほど行ったところにあるダンオーリー(Dunalley)という町にこの子は現れます。

一般的にミナミゾウアザラシの生息域とされている範囲からは外れているものの、餌を探しにきたり迷い込んだりする可能性は十分にあり得る地域ですね。

現にニュージーランドや南アフリカの本土でも、ミナミゾウアザラシ出現の事例が発生しているようです。

実は町の常連さん

しかし、他のところと違う点が1つ。

ダンオーリーに現れるこの子はこの町の常連さんだということ。

どうやらただ迷い込んでいるわけではないよう。(最初の始まりはもしかするとそうなのかもしれませんが)

この辺りでは有名らしく、地域の住民は「今日もいるのね」といった様子。

毎日のようにこの町に上陸しては警察やレンジャーの厄介になっているようです。

デニソン運河からやって来る?

私たちが訪れたときは、デニソン運河沿いにある観光案内所の近くで発見しました。

「ダンオーリーという町にいる」という情報だけで、具体的にどの辺りにいるか分からまま車を走らせていたのですが、なかなか見つからず諦めかけていたときに数人の集まりを発見。

もしかしてそこにいるのでは!?と向かうと、いました。

ごろんと仰向けでくつろぐゾウアザラシ

人間のことなんて気にも留めず、盛大にリラックスしていました。笑

大きい…

でもとてつもなくかわいい…

しばらくするとさらに人も集まってきて、ちょっと人気の路上パフォーマンスくらいの規模に。

それでも変わらずマイペースにだらんと過ごしています。

かわいいお顔のゾウアザラシ
ゾウアザラシのお顔ドアップ

本来の海域からは外れてしまっているのかもしれませんが、この子はすっかりこの町が気に入っているのでしょう。

好んで上陸、くつろいでいるように見えました。

しかし、そんな幸せなひと時もずっとは続きません。

レンジャーがやってきて、なんとか運河へと誘導していました。

そして、必死の抵抗も虚しく、ゾウアザラシさんは海へと帰されたのでした。

抵抗するゾウアザラシ
帰されるのが分かると抵抗するゾウアザラシさん
大きな口を開けて鳴くゾウアザラシ
大きな口を開けて鳴いていました
レンジャー VS ゾウアザラシ
どんどん水辺へと追いやられていく…
あえなく海に帰されるも、ギリギリのラインで粘るゾウアザラシ
不貞腐れるように陸と海のギリギリの境目で居座るゾウアザラシさん

ちなみに、次の日の朝もこのデニソン運河沿いを通る機会があったので、試しにキョロキョロ探しながら車を走らせていると、民家の前でくつろぐ姿を発見しました。

民家の前でくつろぐゾウアザラシ
今日もしっかりいた

もう自然すぎて何の違和感もない。笑

あの数時間後にはきっとまた海に帰されたのだろうな。

ゾウアザラシさんが元気でいられますように

こんなに穏やかでかわいいゾウアザラシですが、相手は野生動物。

人や民家等に危害を加えないとは言い切れません。

道路に飛び出したゾウアザラシが事故に遭ってしまうかもしれません。

放っておくのは様々な危険が伴う可能性があるため、毎回このように海へと返されています。

しかしそれでも懲りずに、また上陸してはその辺でごろごろしているのです。笑

なんともかわいいやつ。

レンジャーたちもきっと、「またか…」と思いつつも憎めないその姿に少しばかり癒やされながら、今日も攻防を繰り広げていることでしょう。

おわりに

ゾウアザラシとカモメの2ショット
カモメさんとのコラボ

スポットと言っていいのかは分からないですが、珍しい野生のゾウアザラシが比較的簡単に見られるちょっと変わった場所。

もし会いたいのであれば、海にまだ帰されておらず、人もあまり集まっていない早朝に訪れるのがおすすめです。

そして、実際に会うことができたときには近づきすぎず、一定の距離を保って静かに見守るようにしましょうね!

※情報は2023年時点のものです。現在もいる保証はありません。

近くにあるマリア島もおすすめ!

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この記事を書いた人

動物をこよなく愛するアラサー女子

大学卒業後、夢だったオーストラリアワーホリへ
現在は夫と世界のどこかでふらふら生きてます
でもやっぱり日本が大好き

自分の心地いいを大切に、
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