こんにちは!Rieです。
オーストラリアのタスマニアに行く方法の1つ、フェリー。
車を持って行くにはフェリーの利用が必須です。
しかし、あまり馴染みもないので「色々な情報求む!」という感じだと思います。
そんな方々のために、船内はどんな感じになっているのか、乗船したときの様子をたっぷりの写真付きでお伝えしたいと思います。
ぜひ参考にしてください。
少しでも疑問や不安が晴れたら嬉しいです!
もちろん、車を持たない人、短期旅行者も興味のある方はみなさんぜひとも見ていってください!
Spirit of Tasmania(スピリット・オブ・タスマニア)基本情報

人は1400人、車は500台を載せられる大型のフェリーです。
メルボルン近郊のジーロング(Geelong)という町と、タスマニアのデボンポート(Devonport)という町を結んでいます。
朝8:30発と夜18:45発、夜22:00発(繁忙期のみ)の3つの選択肢があり、所要時間は9〜11時間。
料金は時期や時間、車の種類、部屋のグレードなどさまざまな条件によって変動してきます。(詳しくはまた後述)
乗船記
今回乗船したときの条件
・大人2人
・車持ち込み有り(日産X-TRAIL)
・部屋の利用等はなし
・行きは12月中旬の朝出発の便(ジーロング→デボンポート)
・帰りは12月下旬の朝出発の便(デボンポート→ジーロング)
かかった料金
行きは合計で$496.36、帰りは$337.27でした。
予約後送られてきたメールには料金の内訳が書かれていなかったため、具体的に人がいくらで車がいくらで…といった詳細は現在では忘れてしまいました。
ただ、大まかにですが、車1台が大人1人の2倍くらいしたと記憶しています。(上記の車の場合)
車結構高い。笑
ワーホリや現地在住の車持ち勢は、自分の滞在日数や行く場所とで持って行くかどうかを決めるといいかなと思います。
人だか車だかどれかが$177だったような…
まずはチェックイン
チェックインは車も人も出発の2時間半前から始まり、45分前にクローズします。
それ以降はチェックインできないので、遅れないように注意しましょう。
車は1時間半前からフェリーに載せ始めるため、より十分に余裕を持って到着するようにするといいと思います。
私たちは今回朝8時半発のフェリーに乗る予定だったので、2時間前の6時半頃に到着するように行きました。

すでにたくさんの車が並んでいました。
ここでまずは荷物チェックをします。
タスマニアは食べ物や植物等持ち込みの規制が厳しいので、ぜひ事前に調べておいてください。
フェリーに乗るため、危険物等もチェックが必要です。
並んでいるところに順番に係の人がやってきて、野菜持ってる?果物は?など色々と聞かれます。
その後はトランクを開けて実際に車の中を見られます。
車中泊生活中で後部座席とトランクには物がぎっしりと詰め込まれていたので、ちょっと申し訳なさと恥ずかしさがありました。笑
結構しっかりガツガツと中を物色するのかと思いきや、そこまでしっかりとは見ず、自己申告に頼るところも大きいのかなという印象でした。
ショッピングバッグなど係の人が気になったものも「あれは?」と聞いてきて、私たちが取って見せる形で下手に触られなかったので、乱雑に扱われた…など嫌な思いもすることがなくよかったです。
人にもよるのかな?
持ち込みの厳しさにビクビクしていましたが、難なく終えることができました。
けど、もちろん嘘をつくのは御法度ですよ!
私たちは今回、持ち込み禁止ではないけれど条件付きのものとして、玉ねぎとガスボンベを持っていました。
両方とも係の人に見せて確認してもらった上でOKとの許可をいただきました。
ガスボンベは預けなければいけないという誰かの話もありましたが、その件に関して聞いてみたところ、キャップがきちんと付いてあるものは預けなくてOKとのことでした。
そのため、私たちが持っていたものもそのまま自分たちの車の中で保管。
しかし、もし持って行く際には、念のため都度きちんと確認してもらってくださいね。
玉ねぎはフロントガラスに何やら書かれました。笑

持ち物チェックが終わったらまた引き続きチェックインの順番を待ちます。
チェックインは高速道路の料金所みたいな感じで小屋にいるスタッフさんが対応してくれ、前に進んで順番が来たら、そのまま車に乗った状態で手続きができます。
これも難しいことはなく、予約後メールで送られてきたEチケットを見せるだけで簡単にできました。

それが終わったら、その先に立っているスタッフさんが「◯番レーンね」と入るレーンの番号を教えてくれるので、それに従って車を走らせてください。

前の車の後ろまで進んだら車を止めて、後はフェリーに乗り込むまで待機です。
待ち時間も長いので、エンジンは切っておいて大丈夫です。
ここまでおよそ15分で、思ったよりも時間はかかりませんでした。
いざ、乗船!
車を載せ始めるまでは車を離れても全然問題ありません。
待合室に来てみました。


テーブルや椅子の他に、カフェや観光案内パンフレットなどもありました。


特に目立って面白いものもなかったので、パンフレットを一通りもらって車に帰還。笑
予定より少し遅れていましたが、7時半頃になると車での乗船が始まりました。
見ていると、どうやら右側の列(番号が遅い方)から順番に載せているようでした。
「早く来た=早く乗れる」というわけではなく、どの列に配属されるかで乗る順番が決まってくるようです。
私たちは9番レーンだったので、そこそこの順番で乗船。笑(全部で14レーンくらい)

前の車にゆっくり続いてください。
フェリーに乗り込むと、スタッフさんが駐車する場所に誘導してくれるので、それに従えば大丈夫です。
もちろん指示は出してくれるのですが、結構ギリギリを攻める駐車方法なので、運転が不安な方はやめておいた方がいいかもしれません。笑
私も夫が運転をしてくれたので問題ありませんでしたが、自分1人ではやりたくないです。笑
無事に車を止められたら、必要な荷物を持って船内へと上がりましょう。
運行中は基本的に車に戻ってくることはできません。(車に残るのもNG)
あと、駐車したデッキの番号も覚えておきましょう!
船内はこんな感じ
8時前には船内へと入ることができました。
まずは場所の確保!
部屋などを予約していない限り完全自由席のため、自分で好きな席を確保しておく必要があります。
もう人がたくさんいるんだろうなと思いきや、意外とまだ全然おらず、非常にガランとしていました。
選びたい放題でしたが、その辺を色々と歩き回った結果、広いし種類がありすぎて「もうどこがベストかわからない!」となり、結局一番近場にあったところに落ち着きました。笑

コンセントがあって隣に大きい窓もあったので◎
落ち着いてから別の階にも足を伸ばして再度見回ったので、どんな椅子があるのかな〜って見てみてください。↓











椅子とテーブルがセットになっている座席が多く、ご飯を食べたり何か作業をしたり…長旅なのでありがたい!
夜便であれば、リクライニング席が無料で予約できるそうです。
羨ましい。

撮れていないものもありますが、その他館内設備はこんな感じでした。↓












映画館や音楽ライブといった娯楽もあるようです。
映画は大人で$10。
地上で見るよりも安く済むかもしれません。笑
我々は節約志向高めなので、飲食や娯楽の誘惑は排除して、持参したお弁当やお菓子を食べつつ、自前のタブレットで動画を観ていました。(Wi-Fiは有料なので、事前にダウンロードしておいてください)
フェリーのチケット代以外は一銭も落としませんでした。笑
そりゃあね、余裕があったらもちろんもっと優雅に楽しみたいですけどね…
トイレは思ったよりもきれいで、トイレットペーパーも長時間の乗船中切らすことはありませんでした。
おそらく定期的に清掃に入ってくれているのかなと推測しています。
また、パンフレットコーナーではタスマニアの国立公園パスも購入することができます。
忘れてた、もしくは今忘れないうちにと考えている方は、ここで購入しておくのもありかもしれません。
ただ、控えが普通のコピー用紙のような紙になるため、味気なさはあります。
元々ネットで購入しようと考えていた人にとってはなんてことありませんが、もししっかりとしたデザインのものを思い出として残したいのであれば、タスマニア到着後にビジターセンター(観光案内所)などで購入することをおすすめします。

かなりの長旅だった
そんなこんなで予定よりも少し遅れて9時過ぎにようやく出発。
人もなかなか乗って来ず、わりと出発直前に一気に埋まりました。
このままポツポツとしたお客さんで運行するのかと思った。笑




そして、19時半頃到着。
10時間半ほどかかりました。
長かったーーー
そして、ここからも長いです。笑
少しうろ覚えですが、たしか車のデッキ番号が船内放送で呼ばれます。
「◯番デッキの車の人はどうぞ下りて準備してください〜」みたいな。(めっちゃ雑)
自分の番号が呼ばれるまではそのまま客室で待機です。
色んな人を先に見送った後、我々の番号も呼ばれたので愛車と半日ぶりの再会です。

…同じ車が並んでた。笑
少しの気まずさを覚えながら車に乗り込みました。笑
ここからもさらに待ちがあって、結局出られたのは8時過ぎ。
夏といえど、タスマニアといえど、少し薄暗くなり始めていました。
最初に乗り場に到着したときから考えると、13時間半もの長旅でした。
料金
最初にもちらっと言ったように、料金はさまざまな条件を元に大きく変動します。
当然の如く繁忙期は高くなり、年末年始などはさらに爆上がりします。
基本的に夜便よりも朝便の方が安い傾向があるため、節約したい!という方は朝便を狙うといいでしょう。
「◯日〜◯日はこの値段」とかではなく、日によって高かったり低いままだったりまちまちなので、飛行機のように予約状況にもよってくるのかなと思います。
なので、早めの予約が吉!
車を持って行く人はそもそもその枠が埋まってしまう可能性もあるため、なおさら早めが吉!
参考までに、最安値は大人1人$69です。
閑散期は$100前後が多く、繁忙期は$200台になることも多いです。
予約方法
公式サイトから簡単に予約することができます。

右上にある緑色のボタン「Find a Fare」をクリック。
すると、以下のような画面になるので、それぞれ希望するものを選択してください。


日付に関してはこの後料金とともに色々と見られるので、厳密な日付を入力しなくても大丈夫です。
車を持って行く場合は「Taking a vehicle?」でYesにチェック。
全て選択できたら、下にある緑色のContinueボタンを押しましょう。
※この先は一時車両選択のページです。「Taking a vehicle?」でNoを選択した場合は自然に飛びます。



フェリーに乗せる車両の詳細を入力します。
車の長さや高さなど、フェリー内の枠にも関係してくるため、必ず正確に記入してください。
正確でない情報を入力すると、追加料金を取られたり、最悪載せることができなくなったりする可能性があります。
入力できたら再びContinueボタンを。
※車両ページはここで終了です。この次から人のみの場合と同じ画面になります。

次に日付を選択します。
月単位で一覧が見られるので便利。
料金と相談しながら希望する日時を選んでください。
車を持って行く場合、車禁止のマークが付いているところは車両の枠がすでに埋まってしまっているため選択できません。


Continueを押すと次はこのような画面に切り替わります。
ここでは座席や部屋のタイプを選択します。
先ほど日付選択のところで表示されていた料金に、この赤色で書かれている料金が加算されます。
部屋などの利用はなしでお安く乗りたい場合は、朝便の場合は「Day Ticket」を、夜便の場合は「Recliner」を選びましょう。
Day Ticketは今回私たちが乗ったような、船内にたくさんある椅子などで自由に過ごす自由席スタイル。
夜便のReclinerは乗っていないので詳しいことは分かりかねますが、基本はリクライニング席で過ごしつつ、人によっては外の椅子で気分転換したり用事をしたりといった感じなのですかね?
選択できたら画面下部に出てくる「Review my booking」をクリック。


そうすると、これまで選択した内容が一覧で表示されます。
確認し問題がなければ「Continue to passenger details」をクリック。
間に「Email my booking details」という項目が出てきますが、これは「一度中断してもまたこのページから再スタートできますよ〜」っていうやつなので、引き続きこのまま最後まで予約を完了させる方は何も入力しなくてOKです。

次は搭乗者情報を入力します。
Member No.は我々一見さんには関係がないため、空欄でOK。
車のナンバーも後で入力することができますが、フェリーの搭乗前までには必ず情報を提出するように忘れないでください。
本土で借りたレンタカーを持って行く場合などがこれに当てはまりますかね。(なかなかレアだとは思いますが…)
入力を後日にしたい場合は「Registration Number」のところは空欄にして、その下のチェックボックスに印をつけましょう。
そしてまたContinueボタンを。

最後、支払いに関する情報を入力します。
クレジットカードを利用する方法とインターネットバンキングで支払う方法とがありますが、インターネットバンキングは基本的にオーストラリアの銀行が対象なので、それらのアカウントを持っていない方はクレジットカードになります。
ただし、クレジットカードは以下の通りの手数料が発生します。

最も安いのはVisaデビットですね。
VisaもしくはMasterがおすすめです。
他での使い勝手も考えると、海外旅行にはこのどちらかのカードを持って行くことを強くおすすめします。


カード情報を入力したら、続けて連絡先も入力します。
最後にある2つのチェックボックスはどちらでも構いません。
自分が希望するならばチェックをつけてください。

全て入力し終えたら、一番下までスクロール。
最後に「利用規約に同意する」にチェックをつけて、「Fill in your details」を押すと完了です。
メールが送られてくるはずなので、必ずチェックし、大切に保管してください。
チェックイン時には、その送られてきたメールに添付されているEチケット(E-TICKET/TAX INVOICEと書いてあるやつです)を見せれば大丈夫です。
おわりに
フェリーは現地在住の車持ちの方々に人気ですが、短期旅行者でも、また違った体験をしてみたい、船旅が好きという方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
早めの計画、早めの予約で楽しいタスマニアライフを!
別の記事では、船が発着するデボンポート近郊のおすすめスポットも紹介しています。↓
ペンギンさん

カモノハシさん

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