こんにちは!Rieです。
動物園の人気者、ミーアキャット。
ペットとしても人気が出てきているミーアキャット。
そんな大好きな動物に野生下で会えたら嬉しくないですか?
彼らに簡単に会える場所があるということで行ってきました。
2024年7月に訪問時のお話です。
マカディカディ塩湖(Makgadikgadi Pan)

人生で初めて発音する名前の塩湖がその場所です。(厳密にはミーアキャットがいるのはそのすぐそば)
世界最大級のおよそ16000平方キロメートルもの広さを誇り、その一部は周辺の土地も含めて国立公園にも指定されています。
ツアーの詳細

今回私たちが参加したツアーは、グウェタ(Gweta)という小さな田舎町にあるホテルGweta Lodge(グウェタロッジ)で予約をしました。
ホテルの宿泊者はもちろん、宿泊しない人もツアーに参加することができます。
半日ツアーや1日ツアー、泊まりのツアーなど色んな種類がありますが、基本的に全てのツアーにミーアキャット訪問が含まれているようです。
しかし残念ながら、ミーアキャット専用のツアーはないようでした。
彼らの場所に到着するまでの所要時間もそこそこありますし、塩湖に訪れたりブッシュウォークをしたりとツアーでは様々な工程があり、そのうちの1つがミーアキャット訪問なので、ミーアキャットでの長時間の滞在はあまりできなそうです。
我々もミーアキャットのところに行けるだけでよかったのですが、そのようなスタイルだったため、悩んだ結果、せっかくなので塩湖で1泊するツアーに参加することに決めました。
上の写真の「Nwetwe Pan Sleep Out」というツアーがそれにあたります。
1人P1760(2024年時点)で、カード決済も可能です。
現地で直接予約する他に事前にネットで予約することもできますが、少し値段が違う可能性があるのと、支払いは結局現地でになるようです。
現地予約 | ネット予約 | |
半日ツアー | P990 | P1000 |
1日ツアー | P1980 | P1980 |
泊まりツアー | P1760 | P1800 |
※半日と泊まりはブッシュウォークなしのツアーを選択しています
2025年現在ネット予約を見てみたところ、上記のような価格設定になっていました。
値上がりの可能性も考えましたが、それにしては上がり幅が少ないのと同じ値段のものもあるため、いまいちよく分かりません。
他にも時間設定がおかしくなっていたり、システムがうまくいっていないところもあったりしたため、できる限り現地で直接予約した方が安心かもしれません。
決行時間や行程などを詳しく聞きながら、内容についてはっきりと理解、納得した上で予約をするのがおすすめです。
ただ、最少決行人数や最大人数の設定があるため、希望の日時に参加できない可能性もあります。
ツアーの様子
第1章:枝が襲ってくる
今回は私たち日本人2人、オランダ人3人、オーストラリア人1人、ボツワナ人1人、現地出身アメリカ在住の人1人の計8人でのツアーでした。
ツアーは15:30に開始とのことでしたが、当日の朝には近隣のホテルをチェックアウトしたため、ツアー開始までGweta Lodgeのバー(レストラン?)エリアにて待たせてもらいました。
ツアー中も大きな荷物はフロントで無料で預かってもらえたので助かりました。

サファリカーに乗って時間通りに出発。
町を出て、道もないただただ自然の中を走ります。
枝にぶつからないよう体を避けながらドライブを楽しんでいると、オスのダチョウ4羽と遭遇。
車に驚いたのか向こうも走り出し、少しだけ並走しました。笑

ごめんよダチョウさんたち。
牛がいたり馬がいたりロバがいたり、野生なのか飼いなのか分からない動物さんたちもたくさんいました。


車を走らせること30〜40分。
車が止まったので下車すると、目の前には立派なバオバブの木が。

逆光だった点だけが惜しかったけど、圧倒的な存在感を放つその1本と記念撮影しました。
パワーをもらえてるといいな。
その後もまた道なき道を進むと、ヤギさんたちがたくさん出現。
広範囲にわたって複数のグループがいました。
近隣には人が暮らしている気配があったため、おそらくこれは飼い。
子ヤギもたくさんいてとてもかわいかったです。
その近くにはジリスたちもうろうろしていました。


第2章:1人虚しく寝そべる私
ミーアキャットもそろそろじゃないかなと思っていると、ようやくそれっぽいところに!
そして…

いた!!!
待ちに待ったミーアキャット。
我々の大本命。
ここまでおよそ1時間半。
移動時間は長かったですが、爽やかな自然あり、かわいい動物たちあり、道がガタガタしていたり枝を避けたりといったアトラクション的な要素もあり、な楽しいドライブでした。



かわいい〜!
かわいすぎる。
立ってキョロキョロしたり、エサを探してほりほりしたり、ずっと見ていたいくらいかわいいです。
現地出身のお姉さんが「寝転ぶと乗ってくることもあるよ」と言っていたので実践してみる…!

も、全然ダメでした。笑
また後述しますが、よりフレンドリーなミーアキャットを求めるならグウェタにあるもう一つの会社のツアーに参加する方がよさそうです。
でもやっぱりかわいい。
うろうろしてエサを探して起立してキョロキョロしてるだけなのに全然見飽きない。
とてつもなくかわいい。
最高の癒やしです。



しかし、早くもミーアキャットタイム終了の合図が。
時間にして20〜30分くらいでした。
短すぎる…!
いや、どうなのだろう、もしかしたら普通はちょうどいい時間なのかもしれないけど。笑
我々には短すぎました。
1時間くらいは会えるかなと思っていたのですが、やはりツアーの一部なのであっさりした訪問のようです。
望むほど見られず、頭に乗ってもらう目標も達成できず、何だか不完全燃焼で終わってしまいました。
でも、やっぱりかわいい。
うん、かわいい、それは間違いない。笑





第3章:飯のクオリティがキャンプを超越している
今夜の寝床を目指します。
ミーアキャットのところから少し走るとついに塩湖に到着!
「塩湖」って言うのでウユニ塩湖のような真っ白な大地を想像してたのだけど、意外と砂感が強い。笑
思っていたのとだいぶ違うかったけど、ここで見る夕日はとってもきれいでした。

サンセットを見てまた車を走らせていると、何やら動物を発見!
塩湖に入ってからも牛さんはときどき見ていたけど、これは何か違う。
明らかに野生動物。
よく見てみると、ハイエナっぽい。
ガイドさんもハイエナだよと言っていたのですが、後から写真を見返してみると、ハイエナはハイエナでもアードウルフという動物でした。

ナミビアのエトーシャ国立公園では残念ながら見られなかった動物です。
嬉しい!!
しかし姿を見られたのはほんのひととき。
我々が来たので颯爽と走り去ってしまいました。
走る姿もかっこよかった。
またどこかで会えますように。
ちなみに、エトーシャ国立公園で見られた動物はこちらに書いています。

そんなこんなでついに、今晩の寝床に到着。
別のスタッフ1人がすでにいて、色んなセッティングをしておいてくれていました。

椅子に座っておしゃべりしながら夕食ができるのを待ちます。
ご飯が出てくるまでにはそこそこ時間がかかりました。
さて、お楽しみのディナーは…


まず最初にスープが出てきました。
めっちゃ美味しい。
メインはビーフカレーとベジタブルカレーで、この2種とライス、コールスローは自分で好きなだけよそうスタイルでした。
たっぷり盛り付けたらお腹パンパン。
がっつりお腹も空いていたし、こんなにまともなご飯を食べるのは久しぶりだったので、つい嬉しくて調子に乗りました。笑
見た目はもちろん美味しそうだったけど、味も最高に美味しかった!
幸せです。
素敵なご飯をありがとうございました。(届けこの思い)
パンも卓上に置いてあるので好きに取って食べられます。(バターもあり)
1人ボトル1本のお水ももらえました。
お水はツアーに含まれていますが、もしジュースやアルコールなどを飲みたい場合は、ホテル出発前にバーにて事前に購入する必要があります。

これで終わりと思いきや、デザートまで出てきました。
ブレッドケーキ?に甘いソースがかかったもの。
これもとっても美味しかった。
第4章:2万円払って野宿
ご飯の後はまたフリータイム。
焚き火を囲ってみんなでおしゃべり。
オランダ人の女の子の提案で、みんなで人狼をやることになりました。
最初「werewolfってゲーム知ってる?」と聞かれたときは全然分からなかったのですが、説明を聞いてると「あ、人狼か」と理解。
私のボキャブラリーに「werewolf:狼人間」という言葉が増えました。笑
日本ではいつも最後の方まで生き残るタイプなのですが、この村では割と序盤にやられることが多かったです。笑
毎度純粋な村人だったのに…
けど、この手のゲームは自分が当事者で楽しむよりも、一歩引いた立場で全体を観察する方が好きなのでちょうどよかったかも。笑
とりわけ英語が得意でもないので、外国人との人狼は別の意味でめっちゃ緊張した…

ひと通り楽しんだところで、お布団の準備ができたとの声が。
軽く使い方の説明を聞いて、1人1セット確保します。
お布団は好きな場所に動かしていいとのことでした。
最初のセッティングでは人数分の8つがびっちりと並んでいたので「おぉ…」となりましたが、ある程度プライベートを確保してよりリラックスして過ごせそうです。
各々寝る準備を整えて、就寝しました。
ちなみに、水道はないのでしっかりと身支度を整えることは難しいです。
この日は簡易的なもので我慢しましょう。
仮設トイレはあります。

だいぶ開放感が抜群なトイレですが、人がいる側にはきちんと囲いがあり、トイレットペーパーもあるので一応安心です。
トイレに行くときだけは1人なので、こんな大自然の中にいるんだなあと改めてしみじみと体感できて、結構嫌いじゃない時間でした。笑
また、肝心の就寝時の寒さですが、全然気になりませんでした!
もちろん夜は結構寒くダウンを着るような気温でしたが、毛布がしっかりしていたのと、足りなければ追い毛布もできるとのことだったので、布団に入ってしまえば問題なく快適に眠ることができます。
ただ寝袋1個をポンと支給されるだけかと思いきや、用意されたのはしっかりお布団で、地面の硬さも全く感じず暖かさも抜群。
よかった…
寝るのしんどかったらやだなと心配していたのですが、実に快適な野宿でした。(「快適な野宿」っていいのか悪いのか。笑)
お布団に入って空を仰ぐと、期待通りたくさんの星が輝いていてとってもきれいでした。
素敵な星空を見て眠って、朝方目を覚ますとまたそこには満天の星が広がっていて。
たまに流れ星も流れたりなんかして。
徐々にオレンジ色の明かりが広がってきたかと思えばだんだんと星は薄くなってきて。
とうとう日の出の時間になって眩しい太陽がこんにちは。
野宿だけど、野宿なんだけど、とってもいい体験でした。


第5章:ミーアキャットに見放された人間
朝食はスコーンと食パンとスクランブルエッグでした。

朝食を食べたら荷物をまとめてもう帰ります。
ガイドさんが「昨日ゾウに会えていないから今日は探しながら帰るね」とのこと。
ゾウが見られるということは全然謳っていないのですが、一応そういう気遣いもしてもらえるようでありがたいです。
まずは昨日のミーアキャットゾーンに到着。
車に乗ったままミーアキャット監視役の人(ミーアキャットを見ていてやって来たツアー客に場所を教える人)とガイドさんがちょっと話して、そのまま出発。
えぇ!?
ミーアキャットは…!?
どうやら今朝はまだお目見えていないようです…
ミーアキャット…
我々の愛するミーアキャット…
なんともあっけない終わり。
泊まりツアーだと次の日の朝にももう一度会えるかもしれないという考えもあってこのツアーにしたのですが、思惑通りチャンスはあったものの肝心のミーアキャットちゃんたちに見放される始末。笑
わくわくして塩湖を後にしたあの気持ちは一体…
悲しすぎる。笑
でもこればかりは仕方がないので気持ちを切り替えて、道中の動物さんたちに目を配ります。
ジリスちゃんが今日もせっせこ地面を元気に這っていてかわいかったです。
見た場所が同じだったので、この辺を住処にしているのかな。
高確率で見られそうな動物です。
ヤギさんや馬さんなど、安定の子たちもたくさん。
しかしやはりサファリに来たような動物さんたちは全然見られないなあと思っていると、その矢先、ガイドさんが「ゾウいたよ!」と。
木々に埋もれていて見えづらかったですが、ゾウさんがいました。
有言実行ガイドさん!

やっぱり道中で野生動物が見られると最高です。
それ以降特筆するような動物さんはいませんでしたが、自然の風景を眺めがら、ときどき枝をかわしながら、無事にホテルまで戻ってきました。

ミーアキャットに重きを置くなら
ツアーはとってもよく、素敵な経験となりました。
しかし、「ミーアキャットに会いに来た」という面で考えたら、少し満足度が足りない結果となる可能性もある気がします。
このホテルともう1つ同じようなツアーを行っているのがPlanet Baobabというところ。
口コミを読んだり写真を見たり、体験談をアップしているブログを見てみたりした限り、Gweta LodgeのツアーとPlanet Baobabのツアーとでは訪れる場所が違っているようです。
で、Planet Baobabで訪問するミーアキャットたちの方がフレンドリーそうでした。
彼らが頭に乗ってくる体験もたくさんの人がしています。
羨ましい…
今回参加したGweta Lodgeの子たちも人を恐れている感じはなく、ある程度近づくこともできましたし、ふらっと向こうからそばにやって来ることもありました。

しかし、ミーアキャットを見るだけならどちらでも可能ですが、より接近したい、できれば頭に乗られる体験をしたい、という方はPlanet Baobabのツアーに参加する方がよさそうです。
私たちも最初はPlanet Baobabで宿泊、ツアーに参加しようと思っていたのですが、ネットで宿泊予約をし現地へ向かうとなんと予約が取れていないと言われ…
近くの町で支払いをしないと予約完了にはならないとかなんとか…
でもってもう予約もいっぱいで泊まれないと言われました。
ツアーだけ参加することもできますが、Planet Baobabは町から離れたところにあり、何もない道路にこのホテルだけがポツンとある状況。
足がない我々にはちょっとし難い選択。
泣く泣く代わりの宿を紹介してもらい、それがGweta Lodgeの近くだったため、ツアーもそちらで参加することに決めたのです。
ミーアキャットにはしっかり出会えて嬉しかったですが、もしまたもう一度この地で会いに行くなら、次はPlanet Baobaoのほうで会いに行こうかなと思っています。
いつか行けますように…!
おわりに
なんとなくアフリカにいるイメージのミーアキャット。
しかし、アフリカの中でも野生のミーアキャットの生息地は意外と広くなく、ミーアキャットを目的としたツアーもざっと調べた限りあまり多くはありません。
お安くはなく、田舎町でアクセスもよくはないですが、ミーアキャットファンの方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
とってもかわいいです!

今回お世話になったGweta Lodgeの公式ホームページはこちらにゃ
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