こんにちは!Rieです。
ナミビアの有名な絶景スポットであるデッドフレイへ行ってきました。
行き方や現地の様子など、ぜひぜひ参考にしてください〜!
車orツアーで

デッドフレイ近辺へは飛行機やバスなど公共交通機関は通っていません。
そのため、首都ウィントフックにてレンタカーを借りて自力で向かうのが一般的です。
デッドフレイ観光は最寄りのセスリエム(Sesriem)という町を拠点に行うので、まずはそこまで行きましょう。
もし自力で運転して行くことに不安や抵抗のある方は、首都ウィントフック発着のツアーに参加するのが◎
有名な光景はごくわずかな時間

デッドフレイといえば、絵画のようだと称されるこの絶景が有名。
これは朝日が昇った後のわずかな時間にだけ生まれる光景です。(美しく見られるタイミングについてはまた後述)
そのため、これらを見るためにはいくつかの条件があります。
・ナミブ=ナウクルフト国立公園内に宿泊する
・開門ダッシュをする
デッドフレイがあるナミブ=ナウクルフト国立公園へはいつでも入れるわけではなく、日が出ている時間帯にしか中に入ることができません。
国立公園の入り口にゲートがあり、おおよそ日の出の時刻に開門、日の入りの時刻に閉門します。

もちろん中で夜を明かすことは禁止です。(宿泊施設を除く)
そのため、あの光景を見るためには開門ダッシュをする必要があるのですが、実は国立公園のゲートからデッドフレイまではなんと車で約1時間。
その後も現場まで15分ほど歩きます。
普通に訪れようとすると、基本間に合わないのです。
よって、国立公園内に宿泊することがまず必須条件。
しかし、国立公園内の宿泊施設でもアクセスは管理されており、そこに泊まっている彼らもまた自由には中を散策できません。
同じように宿泊施設にはゲートがあり、夜間は宿泊施設外に出られないようになっています。
ただ、そのゲートは国立公園の入り口のものよりも1時間ほど早く開門します。
つまり、日の出の1時間前に出発できるため、「国立公園内に宿泊し、そこで開門ダッシュをすると、あの光景に間に合う」ということです。
アクセス方法とシステム
ゲートの場所
位置関係としては以下の図の通り。

国立公園のゲートはセスリエム(Sesriem)という町にあります。

Googleマップで「セスリーム・ガテ」もしくは「Sesriem (Outer) Gate」というピンが立ってあるところが、メインゲートと呼ばれる国立公園の入り口のゲートです。
国立公園へはここから入場します。
そして、「セスリーム 2nd ガテ」もしくは「Sesriem 2nd (Inner) Gate」というピンのところが、国立公園内宿泊者のためのゲートになります。
こちらはコントロールゲートと呼ばれています。
メインゲートが日の出とともに開門するゲート、コントロールゲートがその1時間前に開門するゲートです。
宿泊施設についてはまた後述しますが、この2つのゲートの間にある宿泊施設が、絵画デッドフレイを見るための主な滞在先になります。
当日の行き方
朝は同じような人たちがゲートの前にたくさん並ぶので、少しでも早く行きたい場合は開門時間よりも早めにゲート前に行くことをおすすめします。
私たちも10分前には行きましたが、すでにたくさんの車が並んでいました。
時間になるとゲートがオープンするので、前の車に続きましょう。

暗い中みんな結構飛ばしますが、自分のペースで全然OKです。
抜いたり抜かれたり、勝手にそれぞれの速度で進みます。
ただ、一応制限速度は60km/hです。

デッドフレイへは個人の車での訪問が可能ですが、終盤は未舗装の柔らかい砂地を走るため、4WD車であることが必須。
2WD車の場合は、途中でシャトルバスという名のサファリカーに乗り換える必要があります。
乗り換えのポイントはGoogleマップで「Sossusvlei 2WD Parking」というピンが立ってあるところ。
そこで乗ってきた車を止めて、現地で待機しているシャトルバスに乗り換えデッドフレイへと向かいます。

シャトルバスの乗車料金は往復1人N$180。(2024年7月時点)
チケットは駐車場の西側にあるプレハブのようなオフィスで購入することができます。
サファリカーも近辺に止まっているため、そのまま突撃して乗車すればOKです。
人が集まり次第すぐに出発します。
サファリカーは複数台あり、特に朝一番はすべてのサファリカーがこれからの出発でたくさん待機しているはずなので、行けばすぐに分かると思います。
ただ、私たちは最初チケットの購入方法が分からずに直接サファリカーのところに行ったのですが、料金の請求もチケットの提示も何も要求されず、そのままポンっと乗せられ出発したため、支払いは帰ってきたときに行いました。
同様の人たちも複数人おり、行きに特に何の説明もなかったため、前払いか後払いかいまいちシステムがどうなっているのかはよく分かりません。
また、このシャトルバスはもちろん4WD車で来た方も乗ることができます。
この先はいわば砂漠の上をそのまま走るようなもので、柔らかく深い砂地が続くので難易度は高め。
4WD車でもときどきスタックしています。
我々も帰りにそのような車を1台見かけました。
シャトルバスはなかなか強気な価格設定なため自力で行きたくなりますが、個人の車でのリスクを避けたい方は現地のサービスを利用するのが安心です◎
Googleマップで「デッドブレイ・ハイキング・トレイル(Deadvlei Hiking Trail)」というピンが立ってあるところが車での最終目的地、デッドフレイの駐車場になるので、最後まで自力で行く場合にはそこに車を止めましょう。
シャトルバス組もその駐車場で降り、最後は歩きます。

駐車場からは15分ほど歩くとデッドフレイに到着。

方向が分からなくても、なんとなーく前の人やすでにある足跡に続けば着けます。笑
帰りはまたその駐車場まで歩いて戻ってきて、止まっているシャトルバスに乗車。
シャトルバスがいない場合も、少し待てばすぐにやってくると思います。

デッドフレイの駐車場には簡易的なトイレがあるから、必要であれば行っておくといいにゃ
途中の駐車場まで戻ってきたら、自分の車に乗り換えてコントロールゲートまで戻ります。
Dune45など他に行きたいポイントがあれば、途中寄り道しつつでももちろんOKです。
国立公園の入場料
デッドフレイがあるナミブ=ナウクルフト国立公園を楽しむには入場料が必要です。
料金は大人1人あたり1日N$150。
それに加えて車1台あたりの料金も必要になってきます。
大人(17歳以上) | N$150/日 |
子ども(9〜16歳) | N$100/日 |
子ども(8歳以下) | 無料 |
車1台(10席以下) | N$50/日 |
私たちは大人2人で4人乗りの車で行ったので、
N$150×2人+N$50×1台=N$350
の支払いになりました。
支払いはコントロールゲートにて行います。
ナミビアドルの他に南アフリカランドでの支払いも可能です。(N$1=R1)
こちらは後払いでOKとのことで、行きの時点では未払いでも問題ありません。
帰ってきたタイミングでゲート横にあるオフィスに立ち寄り支払いをしてください。(ただ、早朝時以外はなるべく先払いしておいたほうがいいかも?)
そして国立公園を出るときには、ここでもらう「支払ったよ〜」という紙をメインゲートで見せればOKです。
国立公園内の宿泊施設について
優先入場が可能な宿泊施設
ゲート付近にあるお宿がこちら。


国立公園内にあるお宿一覧がこちら。


国立公園内には複数の宿泊施設があり、いいお値段のするロッジタイプと、お手頃なキャンプとの選択肢があります。
自分の旅行スタイルや希望するものに合わせて選んでください。
ただ、国立公園外にある宿泊施設よりかはやはりお高い傾向があるため、予算としっかり相談して決めるといいでしょう。
ちなみに、私たちは2人でキャンプ場③Sesriem Campsite – NWRに宿泊し、1人約5000円でした。
また、一見するとKulala Desert Lodgeという宿がデッドフレイに最も近いのですが、デッドフレイなどへアクセスできる専用ゲートは個人の車では利用できないようなので注意が必要です。
ここのツアーに参加する場合は専用ゲートからのアクセスが可能で、もちろん例のデッドフレイを見ることができます。
しかし、個人で行きたい場合は、他の人と同じセスリエムのゲートまで一度戻らなければならないため、個人で動きたい人たちにはあまり向かないお宿になります。
Sesriem Campsite – NWR
私たちが滞在したキャンプ場がこちら。
料金は大人1人1泊N$670。(2025年9月時点)
泊まるサイトによって最寄りのトイレ施設などが異なるため、全てがこの写真のものと同じわけではないと思いますが、なんとなくの参考になれば。








全体的に決してきれいだとか設備がしっかりしているだとかではありません。
お値段とは釣り合いませんが、必要最低限の設備は揃っているといった感じです。
シャワーは問題なく浴びることができる温度でしたが、この手の施設は夜間になると冷水シャワーになることが予想されるので、日中のうちに浴びておくことをおすすめします。


キャンプ場の全体図はこのような感じで、下の太い一本道がメインゲートから続く道。(右から入ってきます)
その先にある左下の四角がコントロールゲートです。
チェックイン時にスタッフさんが明日のゲートオープン時間を教えてくれました。
チェックインは一番大きな四角の建物(BARやOFFICEなどと書いてあるやつ)で行います。
「ハイエナやジャッカルが来るから、テントや外には食べ物を置きっぱなしにしないでね〜」とのことです。
いかにも草食さんって感じのうんちでしたが、我々のキャンプサイトにも何らかの野生動物さんが来た形跡がありました。


たまたまかいつもか、この日は夜になるにつれてどんどん風が強まり、火が揺れて料理が全くできないどころか、テントも心配になるくらいのなかなかの強風に煽られました。
そのため、せっかく建てたテントを撤収、結局車の中で寝ました。笑
また、途中で「昨日ここに泊まってて今日もここに泊まるんだけど」という人が我々のサイトにやってきました。
その後どうなったのかは分かりませんが、サイトのバッティング等プチトラブルも起こる可能性があります。(ナミビアのキャンプ場結構管理が杜撰な傾向あり)
自然の脅威や人為的トラブルなど、キャンプ場は色々快適といかない場合があるので、「それでも全然問題ないよ〜」という方々におすすめです。


デッドフレイは日の出の1時間後が最も美しい
絵画のようなデッドフレイは「朝日が昇った後のわずかな時間に生まれる光景」だと最初に言いましたが、実は見頃となるまでには日の出から少し時間がかかります。
まずはあの光景の仕組みから少し説明。
デッドフレイのあの光景は、木々の後ろにある砂丘に太陽の光が当たり、木々には光が当たっていないという状態。


デッドフレイがあるところは盆地のような形になっており、木々の周りが砂丘で囲まれているような感じです。
太陽側の砂丘がいい感じに壁になり、太陽の光が木々には当たらず、反対側の砂丘にだけ当たっている状態のときにのみ、絵画のような光景が出現するのです。
日の出直後は太陽の位置が低すぎるため、太陽側の砂丘が完全に壁となってしまい、反対側の砂丘にはまだ光が当たりません。


そのため、太陽がある程度上がるまで待つ必要があります。
だいたい日の出の10分後くらいから徐々に反対側の砂丘に光が当たり始め、砂が赤く照らされていく様子が見て取れます。
時間の経過とともに見る景色はこのような感じ。(多少の誤差あり)










1時間ほどでちょうど地面と砂丘の境目くらいに影の端っこがきます。
この頃が一番きれい。
内側のゲートがオープンしてからこのベストな状態までは2時間ほど時間があるので、どこかで朝日を見たいなどがなければ、そこまで急がなくても十分時間に余裕はあります。
慌てず安全運転で行きましょう。
ただもちろん、乗り換えなど全てがスムーズにいくとも言い切れないので、余裕を持つために開門ダッシュはすることをおすすめいたします。
また、もしかすると国立公園外に宿泊した人でも、急いで来れば終盤にギリ見られるかもしれません。(なかなかの賭けになるため、確実に見たい場合はやはり公園内宿泊が必須)


見るときはこの向きで。
駐車場からデッドフレイに向かって歩いていくのが南方向なので、現場に着いた後右に向くとこの方向になります。


そして、太陽がすっかり昇ってしまうと、このような普通の枯れ木に大変身。
これはこれで美しいんですけどね。
また違った画が見られるため、せっかくなのでしっかり太陽が昇るまで残ってみるのもありです。
近寄って見てみると、この筋模様がなんとも不思議で独特な雰囲気を醸し出しています。
なんだかアートの世界にいるよう。(この線の感じがどことなくムンクの叫びの背景に似ているなと感じるのは私だけ?)





保護の観点から、木に触ることは禁止されているにゃ
道中や周辺の景色も最高




デッドフレイの周りは美しい景色に溢れています。
奥まで広がる砂丘を見ているだけでとっても清々しく、大自然を感じることができます。
そして、サファリカーに乗る区間はアトラクション感覚。
砂でできたでこぼこ道を走り、これが地味に楽しいポイントです。


この道中の景色もとっても素敵なため、なおさら気持ちがいいです。




自身の車でなければ、スタックの心配をせず純粋に楽しむことができます。笑
もしかしたら動物もいるかもしれません。
私は駐車場からデッドフレイに歩いていく道中でスプリングボックを、デッドフレイの砂丘にてオリックスを見かけました。








行きでは真っ暗だったため気が付きませんでしたが、最初のアスファルトの道の区間も最高の景色でした。




本来の目的地だけでなく、移動までも楽しめるのがまたよきです。
デッドフレイの近辺だけでなく、国立公園を出た後でもこのような環境は続きます。
大自然の中のドライブは最高ですよ。
かわいい動物たちもたくさん。








スプリングボックとオリックスが特にたくさん見られました。
天然サファリパークです。
おわりに


よくテレビやインターネットで見るあの写真は脚色でもなんでもなく、本当にあのままの姿でした。
周辺には観光客もたくさんいるため、思ったほどの感動は得られなかったというのが正直なところですが、唯一無二と言える神秘の光景を見ることができて、大好きな動物さんたちにも出会えて、この地を楽しく旅することができて本当によかったです。
デッドフレイ、とっても素敵なところでした。


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